個と組織の関係性
働き方が流動的になったことで、「個人」と「組織」関係性の種類も多様になってきた。以前だったら、たとえば「正社員」と「業務委託」という契約形態によってパッキリと組織のウチ・ソトを分けることが出来ていたが、それが現実に即さなくなっている。
これは「自由度が高まった」とも言えるし、「決めざるを得なくなった」とも言える。
たとえばインタビューした中で言えば、CDI(コーポレイトディレクション)という経営コンサルティングの会社は、「会社」を営んでいない。彼らにとって会社とは「工房・ギルド」であり、プロフェッショナルであるコンサルタントたちが集う「場」でしかない。(以前の代表だった石井さんは、コンサルタントが「会社員らしくなる」と違和感を持ったらしい)
何でもオリジナルで作ることが良いとは決して思わない。むしろ車輪の再発明を避けられるならば、既存のものを使う方が効率的だ。ただ、色々な企業にインタビューをしていて改めて感じるのは、本当に自分たちの思想・哲学を大切にした組織作りを目指していくと、どこかで新しいものを「作らざるを得ない」場面に直面している。それは必ずしも個と組織の関係性の名付け方に限った話ではない。
そういった「止むに止まれぬ発明」にこそ、その組織の個性が色濃く反映される。
令三社/山田裕嗣
CASE Series:日本・世界の実践企業
ガイアックス:個人の意志を最優先するスタートアップスタジオ
「事業会社」でもあり「投資会社」でもある、というユニークなビジネスモデルを展開するガイアックス。それを成り立たせる組織の文化や仕組みが生まれた経緯を辿って紐解いています。
ソニックガーデン:プログラマの「楽しさ」を実現する事業と組織(前編)
「納品のない受託開発」という事業を基本としながら、10年以上を掛けて今の事業や組織を育み続けてきているソニックガーデン。それには、プログラマという職業の「楽しさ」を保ち続ける意図が根底にあります。
ソニックガーデン:プログラマの「楽しさ」を実現する事業と組織(後編)
後半では、ソニックガーデンの組織運営について具体的にお伺いしています。事業も組織も、状況に合わせて変化し続けていることがより手触りを持って理解しやすくなります。
9 Future of Work Trends For 2023
Gartnerが2022年12月に発表している「新しい働き方」に関する9つのトレンドについて。Quiet Hiring, Flexible Work, DEI, Gen Z など、頻出しがちなそれぞれのキーワードに対して、Gartnerなりの経営のスタンスの取り方について簡単に触れられている。
The worker flexibility premium
イギリスで行われた「週4日勤務」の大規模な実験について。60社3000人が関わった結果、「39%はストレスが低下した(13%は増えた)」「71%は燃え尽きるリスクが減った(22%は増えた)」「54%は家事とバランスが取りやすくなった」などが得られている。
The maze is in the mouse
Googleを退職した社員(買収された起業の創業者)が、Googleがいかに官僚主義に陥っているかを、内部の当事者の目線から書いている。
編集前記
今回から実験的に始まったPodcastシリーズ。ニュースレターを書く直前に、前回の配信からの2週間ほどで代表の山田裕嗣が感じたことを対話しています。



