健全な(経済的)成長
「良い組織」とは何か?
スタートアップの世界で創業メンバーになったり、人事責任者をやったり、経営メンバーに名を連ねたり。
ティール組織などの新しい組織づくりのコミュニティや社団法人の運営をやったり。
大小さまざまな規模の企業に外から支援者として関わったり。
その時々では、自分なりには振れ幅がある活動をしていると思っていた。ただ改めて振り返ってみれば、驚くほど(良くも悪くも)軸足は全く変わらない。
「ビジネス」という領域における「良い組織」とは何か?
それはどのように形作ることができるのか?
残念ながら、未だにこれらの問いにクリアに答えることはできていない。ただ、多少は進んだこともいくつかある。その一つは、決して外せない与件として「健全な(経済的)成長」を位置づける必要があることだ。(他にも「正解はない」とか、「組織づくりは手段である」とか、上げれば色々ある)
言ってしまえば当たり前すぎることかもしれない。ただ、社会や地球環境に視野を広げたときに「循環型社会」「リジェネラティブ」などの言葉が強く意義づけられる中にあって(個人的にその方向は強く賛同するのだが)、「ビジネス」における「経済的な成長」を肯定することに仄かな抵抗感があるようにも感じる。
「健全な」成長とは何か。ここから目を背けてしまうと、少なくとも今の社会・経済環境における「ビジネス」は語りきれない。
令三社/山田裕嗣
リサーチ
Rebel Cell Japan 2025
2024年に1年目を終えたRebel Cell Japan。先進的な組織づくりに自ら取り組む世界20カ国以上の実践者コミュニティにおける日本グループです。第2期が2月よりスタートすることに合わせて、昨年の振り返りイベントも開催した(アーカイブ動画はこちら)
参加にご興味がある方はお問い合わせください。
イベント
「個」と「全体」の新しい一貫性:日本文化に根差した新しい組織づくり
「個」と「全体」の関係性をいかに一貫性を持って築くかは、組織づくりにおける重要な課題です。本講演では、日本文化に根差した上で、この課題に対する新しいアプローチを探ります。具体的には、日本的な組織のあり方(自然経営)、個人が自発的に全体と関わる仕組み、全体を小さく保つ設計などの多様な組織モデルの事例を紹介しながら、次世代の組織づくりの可能性を探索します。
Author Residense in 北軽井沢スウィートグラス
北軽井沢のスウィートグラス/TAKIVIVAにて開催される素敵なイベント、「活字」にまつわる素敵な方々の末席に加えていただきました。「何があるわけでも、何かをするわけでもないけど、ふとした時間にふと何かを感じてしまう」そんな場を、寒さの厳しい2月の北軽井沢の空気の中で作り出されようとされています。
1泊でも日帰りでも参加できるそうなので、そんな空気感を味わってみたい方はぜひ。
コンテンツ
貴重なお話からの振り返り2024 |「貴重なお話」のあとに。 - 組織の進化の舞台裏
2024年に1年を通じて「組織の支援者」について掘り下げてきたこのPodcastシリーズ。MCの山田とハルさんの2人で振り返りをしました。5人のゲストがそれぞれ違った観点で語ってくれたこと、そこで共通していたこと。そして次の展望について…
vol.18 チーム内で見えにくい問題「ヘラジカの生首」を扱う方法 | 「組織」を考えるメディア Organize
いつもはエール篠田さんの話を聴かせていただく(役得な)Podcast。今回は珍しく話し手として、昨秋のバルセロナで体験したTuff Leadershipのワークショップと、その詳細が書かれる書籍について紹介しました。
「親 - 子」関係から「大人 - 大人」関係へ。その意味するところが篠田さんとの対話で色んな角度から紐解かれていきます。
書籍
デカルトからベイトソンへ ――世界の再魔術化
哲学的なあらゆる探索は個人の好奇心としてはとても唆られる。ただ、自分の教養の無さも相俟って、「意図ある一歩の積み重ね」という4期目からのコンセプトに込めた「実践こそ進歩に貢献する」という信念からの遠さを感じてしまう。
それでもなお、どうしてもこの本を手に取らざるを得なかった。「個と全体の新しい一貫性」を考える上で、世界の捉え方をまた改めて辿ってみる必要に駆られている。