企業経営をする中で、組織に関して何かを「決める」とは、どういうことか? 当たり前の話のようだが、真面目に考えると、この問いに答えるのは意外と難しい。その難しさを生む要因の一つは、「組織」とは何のことを指しているのか、その定義の曖昧さにも起因する。 「組織」には実態がない。関わる人たちの中で共有されている共同幻想である。そこには、常に情報の不完全性がつきまとう。 まず、組織の「ウチ」と「ソト」で得られる情報の違いがある。どれほど組織に近接しようとも、その組織に実際に当事者として関わっている人たち、その中でこそ共有される「実感」や「空気感」が必ず存在する。
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「組織」の情報の不完全性
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企業経営をする中で、組織に関して何かを「決める」とは、どういうことか? 当たり前の話のようだが、真面目に考えると、この問いに答えるのは意外と難しい。その難しさを生む要因の一つは、「組織」とは何のことを指しているのか、その定義の曖昧さにも起因する。 「組織」には実態がない。関わる人たちの中で共有されている共同幻想である。そこには、常に情報の不完全性がつきまとう。 まず、組織の「ウチ」と「ソト」で得られる情報の違いがある。どれほど組織に近接しようとも、その組織に実際に当事者として関わっている人たち、その中でこそ共有される「実感」や「空気感」が必ず存在する。